謹賀新年 本年もよろしくお願いいたします
2023年が始まりました。昨年は2月にロシアによるウクライナ侵攻により戦争が勃発しました。そして今も続いています。日本ではコロナ禍が継続し、人々の生活は今もコロナ禍前には戻っていません。失うものしかないコロナ禍が続いているのです。ウクライナの戦争もコロナも一国だけの問題ではなく世界中を巻き込む大事象です。今年はどうなるのでしょうか。考えると不安が募りますが前を向いていくしかありません。今を頑張ることで乗り切っていきましょう。
昨年12月12日、長崎地方裁判所で被爆2世裁判の一審判決がありました。結果は原告の敗訴。長崎の被爆2世が負けました。被爆の影響を訴える被爆2世に裁判所がどのような判断をくだすか、判決はマスコミの注目を集めました。報告集会でも会場いっぱいにマスコミが押し寄せました。判決結果はその日のうちにテレビやネットニュースなどで配信されました。
当日は私も傍聴席にいました。開廷前に5分間のマスコミの撮影があり、その後開廷しましたが、なんと裁判は1分間ほどで閉廷しました。裁判長が読み上げた判決が数行だったからです。弁護団は別紙の判決文を読み込み報告集会で説明しました。冷静に解説してはいましたが弁護団の強い憤りは伝わってきましたし、支援者としても全く納得がいかない判決内容でした。判決は2世への援護に関して消極的なものでした。2世が被爆時に存在していないということで、被爆者とはならないという論理のようでした。裁判では被爆2世は生殖細胞による遺伝的影響があると訴えてきました。しかし裁判官は体細胞のみでの被爆しか被爆の判断基準にしなかったようなのです。なんのために専門家が法廷に立ったのか、これでは意味がありません。裁判官が理解できるまで、何度でも専門家が法廷に立てるのでしょうか。
長崎の被爆2世たちは12月23日控訴しました。当然だと思います。広島でも2月に同様の裁判の判決があります。これからも裁判を見続けます。
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