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2020年10月28日 (水)

核兵器禁止条約3カ月後に発効!被爆者の75年間の行動が世界を動かしました。

すでに大きなニュースになっているのでご存じだとは思いますが、やはり嬉しくてブログに綴ることにしました。1024日、核兵器禁止条約の批准が50カ国・地域に達し、条約発効が決まりました。90日後の2021年1月から核なき世界への新たな道が開かれます。

26日の中国新聞は条約発効を一面で大きく紹介し、関連記事は5ページにもわたりました。条約発効までの過程、意義やポイント、広島市長や広島県知事、被爆者の喜びの声、そしていかに核兵器廃絶までの道のりが険しいかも論じていました。在韓被爆者の声がなかったのは残念でしたが、ブラジルの森田隆さんや渡部淳子さんといった在外被爆者のコメントがあり、お元気そうな様子に嬉しくなりました。

被爆者は喜びと共にこの条約に日本が批准していないことに対し憤りも隠していません。広島市中心部でのアピールや「ヒバクシャ国際署名」の延長など積極的な行動で日本政府に条約批准を求めています。長年にわたる被爆者の証言活動や平和運動が条約発効につながったのは確かだと思います。しかし被爆者の声が自国である日本政府に届いていないことは被爆者にとって悲しみに近いのかもしれません。条約に対しての「わが国のアプローチと異なる」という日本政府の言葉は条約に批准した国々に対する否定であり非難だと感じました。原子爆弾を2発も受けて国民が大虐殺され、75年経ったいまもなお被害が続いているという状況をどうとらえたら非核化に反対する立場になるのでしょうか。国家と国民は違うのだということをまざまざと思い知らされた言葉でした。

国家は国民がいないと成り立ちません。私たち国民は戦争をしたくなければ、核兵器を自分たちの上に三度も落としてほしくなければ、日本政府の核兵器禁止条約への批准を求めるべきだと思います。核兵器禁止条約は今の日本に関係のないものではありません。核兵器は1度でも使用されると被害が継続されていくのです。136000人以上いる被爆者は今も苦しんでいるのです。数十万人いる二世や三世は被爆者の苦しみを背負い自身も問題を抱えているのです。唯一の戦争被爆国の国民として傍観してはいけないのです。

 

 

 

 

 

 

 

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