« 「狂夏の烙印~在韓被爆者になった日から」上映会が立川市であります。 ぜひご覧ください。 | トップページ

2020年7月28日 (火)

中国新聞被爆者アンケートを読んで~2世の役割大。支援者も頑張らねば。

被爆75年目のあの日がやってきます。去る7月20日の中国新聞で全国被爆者団体アンケート調査の結果が掲載されていました。被爆者団体の高齢化により解散する団体も増えつつある中、見開きにわたった内容は色々と考えさせられました。

 

今回のアンケートは中国新聞が全国にある被爆者団体を対象に独自で行ったもので、107団体中105団体から回答を得た結果です。依頼したほとんどから回答を得ていることに、被爆者団体として今まで確実に活動を続けてこられてきた様子を伺うことができます。

 

まず定期的に活動できている団体は76.2%あり、核兵器廃絶に向けた署名活動、証言活動、慰霊祭、訴訟支援などを中心に行っているようでした。「被爆体験記の出版」32.5%、「被爆2世との連携と支援」60.0%もあり、被爆を次代につなげていく重要な活動を積極的に行っていることも見えてきました。被爆者団体の解散、統合が年々増えている中、7割以上の団体が継続して活発に活動を行っていることに正直、驚きました。

 

一方、活動できていない団体は会員の高齢化や被爆者以外の担い手不足ということが主な理由でした。加えて約24%が「活動資金不足」を挙げていました。被爆者の少ない地域でのこうした理由は当然ですし、被爆者以外の他との連携、協力が必至だと思いました。被爆者は戦争犠牲者ですし、放射線の被害者、様々な病気を持つ患者でもあります。視点を変えて全く別の分野や世界まで目を広げてみると、新たな協力者や同志が現れるように感じます。

 

アンケートでは被爆者団体の中に2世の会員がいると回答した団体は約7割あり、組織内部に2世組織の存在は5割近くもあります。2世組織がない団体でも半数近くが作りたいと思っているようです。こうしてみるとやはり、被爆者運動に2世は欠かすことにできない重要な役割があることがわかります。被爆者は自身の子どもたちに対して積極的に活動を促すことは難しいかもしれませんが、ご自身がどういう思いで、どういうことをやってきたかを話すだけでもいいのではないかと思います。2世ができなければ3世が動くかもしれないのです。あまり話をしていない被爆者が多い印象があります。私が個人的に2世の方に期待するのは、やはり被爆1世の苦労を目の前で見て育っているからです。父や母が何に苦労してきたか、兄弟姉妹、親戚がどう生きてきたのかを体験的に知っているからこそ、被爆者を語ることができるのです。もちろん2世として生きてきた今までの思いは相当あると想像しますので、今は無理かもしれないけれど、関心だけは持っていただければと切に願います。

 

コロナ禍で活動に影響があると8割以上が回答していました。高齢であり持病を持つため感染リスクがより高まる危険性から被爆証言などの活動ができなくなっている現状は、被爆証言を聞きたい方々にも残念な状況です。インターネットでの証言会など行えると、直接集会場に行く必要もないですし、見ている方々とも会話ができるので、やはり何らかの工夫をして継続していくことが必要なのではないでしょうか。

 

最後に「平和記念式典の平和宣言で、広島市長は日本政府に核兵器禁止条約への参加を求めるべきだと思いますか」という質問には95.2%の団体が「思う」と回答しました。松井広島市長、被爆2世としてどうか被爆1世の念望を伝えてください。被爆2世としての思いを世界中に届けてください。

 

 

 

 

|

« 「狂夏の烙印~在韓被爆者になった日から」上映会が立川市であります。 ぜひご覧ください。 | トップページ