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2018年8月17日 (金)

『狂夏の烙印~在韓被爆者になった日から』上映ありがとうございました

 この度は東京、広島、札幌と『狂夏の烙印~在韓被爆者になった日から』を上映してくださり、誠にありがとうございました。

 自身の86関係の撮影があり会場に行くことができたのは広島だけでしたが、後日各地での上映の様子をお聞きしました。各会場とも熱心な話し合いが行われたようで、在韓被爆者に関心を持っておられる方々が多くいらっしゃることに感激しました。各地から出された質問の中から、きちんとお答えできなかったり、皆さんに知っていただければと思うことをいくつかお話ししたいと思います。

 

1・在韓被爆者の存在を知らなかった

 どこの上映会場でも聞くのがこの言葉です。恥ずかしながら私も2000年に広島に来るまでは知りませんでした。軍都廣島を知り初めて在韓被爆者の存在を知ったのです。在韓被爆者の存在を日本社会にいち早く報道した平岡敬・元広島市長ですら「被爆者の報道をし朝鮮人被爆者の存在を本などで読んでいたにも関わらず、在韓被爆者のことは考えてこなかった」旨を8月7日の講演でおしゃっておられました。報道がなかったわけではないのです。私自身は朝鮮半島の方々への無関心がそうさせていたと感じています。被爆者は日本人だけという被害者意識が朝鮮人被爆者や植民地の台湾、その他の外国人被爆者の存在に対して、見てみぬふりをしていたのだと思っています。何度も書いていますが、在韓被爆者の歴史は日本の歴史の1頁でもあります。在韓被爆者の話は私たちが知らない日本の姿を見せてくれるので、私はもっともっと知りたくなるのです。

 

1・在日コリアンへの被爆者援護はどうなっているのか

この質問は在日コリアンの被爆者が、在韓被爆者と同じ立場だと思われるための疑問だと思います。結論からいうと被爆者援護法に国籍条項はないため、どこの国籍でも日本政府が発行する被爆者健康手帳が交付されます。例えば在日コリアンに限って言えば、韓国籍でも朝鮮籍(国籍ではありませんが)でも被爆者だと厚労省が認めれば、被爆者健康手帳が交付され、日本政府からの支援を受けられます。郭貴勲さんが在韓被爆者裁判で勝訴する2002年から在外被爆者でも日本にいる被爆者と同じような援護を徐々に受けられるようになりましたが、在日コリアンの被爆者は日本在住のため最初から援護が受けられています。

 

最後になりましたが、私イトウソノミがどのような活動をしているのかという質問をくださった学生さんがおられました。せっかくの質問に丁寧に答えることができず申し訳ありませんでした。私は2002年から広島と朝鮮半島のつながりをテーマに映像を自主制作で作っています。記録のためです。なぜなら文字としての記録はあるのですが、映像記録はそう多くはなかったからです。前で朝鮮半島の歴史は日本の歴史だと書きました。植民地支配されると具体的に庶民にどのようなことが起こるのか、私は今一つ分かりませんでした。日本に渡ってきた朝鮮半島の人々の生活記録は、個人の身に何がふりかかるのかを具体的に教えてくれます。植民地支配をしてきた日本が何をして、何をしてこなかったを知る大きな手掛かりになります。そして日本人が考えなければいけないことを具体的に提示してくれます。私はそのための記録として映像製作をしています。

 

 

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