ヒロシマの怒り
今朝の中国新聞の社説は怒りに満ちたものでした。アメリカのトランプ政権が打ち出した核戦略見直し(NPR)に対し、日本政府が『「拡大抑止力が強化される」と歓迎した。(中国新聞2018年2月6日)』ということのためです。米国の小型核兵器開発は『抑止どころか、核使用のハードルを下げるだけであり、とんでもないことだ。(中国新聞2018年2月6日)』と怒りをあらわにしていました。
戦争を放棄し非核三原則を掲げている日本の、新たな核兵器開発容認ともとれる対応に中国新聞の怒りの社説は当然のことだと思います。広島と長崎はたった1発の原爆で都市が消滅し、同年に合わせて20数万人の死亡者が出ました。地獄のような惨劇から生き残った被爆者は苦しみが今もなお続いています。私は被爆地に来て初めて原爆被害の実態を知りました。被爆者の平均年齢は82歳くらいですから、被爆時は10歳にも満たない子供でした。子供たちは70年以上、悲しみとトラウマの中、頑張って生き続けてきました。同時に被爆者は同じ苦しみを味わってほしくないと現在まで核廃絶を訴えてきたのです。それなのにどうして、というのが被爆地での素直でまっとうな反応だと思います。
中国新聞が広島の被爆者や市民の声を代弁しているというのを言いすぎとは思いません。中国新聞は毎日のように核兵器や米軍基地、被爆者を取り上げ、その問題点や課題などを被爆者や市民という被害者や弱者の目線で伝えているからです。原爆の被害を広島と長崎の二か所も受けた日本は核兵器被害の苦痛を忘れてしまったのでしょうか。日本国民のみならず植民地や外国の方たちに被害をもたらした核兵器の恐怖と非人道性を日本政府はいつ世界に伝えるのでしょうか。
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