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2017年12月

2017年12月27日 (水)

2017年を振り返って

ゆっくりと歩んだ年でした。昨年は1月から10月までびっしりと取材と原稿書きが続き、気が付くと年末でした。そのため今年は少しゆっくりめにと思っていましたが、考えていた以上にゆったりしてしまいました。

今年こそは映像編集をしようと、何年も前から撮影し溜めていた映像を見直したり、少しづつまとめたりしていました。以前、撮影したものを見直すと、すでにお亡くなりになった方々が元気な姿で映っており、貴重なお話をしてくださっていました。あらためて、きちんと作品としてまとめ上げなければいけないと気を引き締めて作業を続けています。

よかったのは、ようやく韓国に行けたことです。昨年は行けなかったので気になっていました。ハルモニやハラボジに久しぶりに会えましたし、陜川の状況を知ることができました。しかし今年もう一度行こうと思っていましたが叶いませんでした。被爆者健康手帳申請のお手伝いで行く予定だったのですが、書類を書くことができなかったのです。調べれば調べるほど時間の壁が大きく立ちはだかってきます。支援者それぞれが様々な方面から調べているのですが、すぐに行き詰まってしまうのです。私がお手伝いさせていただいている方はお母様が韓国原爆被害者協会に入っている方です。しかしすでにお母様は亡くなり本人は幼児被爆のため記憶がありません。書類で日本にいたという証拠がないためどうにもならないのです。具体的に言うと広島に住んでいたという記録がありません。無くても当然というか、おかしくはない状況が当時、朝鮮半島の方にはありました。詳しくは書きませんが、証拠がなくてもいた可能性が高いのです。特に韓国原爆被害者協会に入っていたということは被爆者である可能性がかなり高いと私は考えます。なぜなら協会の会員になってもほとんど意味のない時期に入会しているからです。この方を引き続き支援していくかどうか、来年早々に判断が下されると思います。

また個人的に大きな出来事は日本の被爆二世が裁判を起こしたことです。この裁判はニュースとしては全国的には大きくなかったかもしれません。しかし日本各地にいる被爆二世が声をあげたことは、被爆二世としての思いを抱えながら生きている方々にとって影響が大きかったと思います。自分と同じように悩んでいる人がいる、一人ではないことを知ることは、被爆一世が亡くなっている今だからこそ大事なことだと思います。

資料や本は新しいものではなく、むしろかなり前に出版された本などを読む機会に恵まれました。そしてそれらの中に基本を見ることができたことはとても重要でした。

本年もこの小さなブログにお越しくださり、誠にありがとうございました。

多少なりとも皆様のお役に立つことができましたら幸いです。

皆様にとって来年も良い年になりますよう心からお祈り申し上げます。

      イトウソノミ

 

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2017年12月12日 (火)

サーロー節子さんの演説

広島市南区出身のサーロー節子さんが12月10日、ノーベル平和賞の授賞式で演説を行いました。ノーベル平和賞を受賞したICANと共に活動し、被爆体験を証言してきたサーロー節子さんの演説は聞いていた方々に感動を与えました。演説の途中で何度も拍手があり、中には涙を流している方もいました。終わったあとはスタンディングオベーションを受けました。私は英語がわからないのですが、サーロー節子さんの言葉は迫力があり胸を打ちました。被爆者の願いがそこにありました。72年間の思いが詰まっていました。国や民族を超えて共有できるものでした。

私自身はネットで演説を見ていましたが、できれば地上波もしくはBSででもノーベル平和賞授賞式の様子や演説の全てをテレビ中継してほしかったと思いました。被爆の惨劇の様子、どうやって生き残ってきたのか、家族や友人など大切な人々がどのように死んでいったのか、被爆者がどんな思いで72年もの長い間生きてきたのかを、世界中の人々にどう訴えたのか日本人は知るべきだと思いました。

被爆者がこのように世界に向かって被爆体験を話す機会というのは恐らく初めてではないかと思います。もちろんサーロー節子さんを始め、外国に住む被爆者の方々はその国で被爆証言を行ってきました。しかしノーベル賞の授賞式といえば世界中に映像が配信されます。世界の人々が原爆の非人道性を被害者から直接、知ることになるのです。特別なことだと思います。サーロー節子さんの言葉はどれも珠玉ですが中でも「その後の数週間、数カ月間、数年間にわたって、放射線の後遺症により予測もつかないような不可解な形で何千もの人々が亡くなりました。今日に至ってもなお、放射線は人々の命を奪っています。(東京新聞TOKYOWebより)」と被爆の影響が今なお続いていることを伝えたことは大きな意味があると思います。

サーロー節子さんの演説全文はネットにもあがっていますし、新聞にも全文が掲載されています。とても素晴らしい内容ですので、ぜひぜひご覧になっていただきたいと思います。

 

 

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