在韓被爆者支援から得たもの
在韓被爆者支援をすることで、他を思うこと、自分と違う思考を想像するようになり、「勉強になる」という言葉では足りないほど様々なことを得ています。私が在韓被爆者支援を続けている理由はそこにあります。
まず在韓被爆者は歴史の1ページを見せてくれました。戦中、戦後の証言はもちろんのこと、被爆者の闘いの歴史を見せてくれたのです。在韓被爆者は日本にいないせいもあり、①情報が入りにくい②情報を受ける手段がない③連絡する先がわからないといった状況にある方々が数多くおり、日本政府からの支援が届かない時期が長くありました。本来であれば日本政府が支援対象者に自身の権利を知らせていなければいけなかったと思うのですが、それができていなかったのです。そして権利があるのを知った在韓被爆者がいざ支援を受けようと思っても受けることができませんでした。そこで在韓被爆者の方たちは日本からの支援を受けるために裁判で勝ちとってきたのです。その闘いの歴史をリアルタイムで見ることができたことは、言葉には言い表せない感慨がありました。支援を受けることができなかった、またできていない被爆者の方々を思うと心苦しくなるのですが、裁判支援をされてきた日本人や在日コリアンの方々から勇気を頂くことができました。
また私は在韓被爆者支援のお手伝いをすることで考え始めたことがあります。それは「自分は在韓被爆者と何が違うのか」ということです。在韓被爆者と私の違いは①生まれた時代が違う②国籍が違う③住んでいる国が違う④被爆者ではないことなどがあげられます。しかしこれらはいずれも自ら選んだことではありません。私も同様の立場になっていたかもしれないのです。自らが選んでその状況ではないというのは在韓被爆者だけではありません。民族や性的などのマイノリティー、身障者の方々なども同様です。在韓被爆者の方々と関わることによって様々な立場の方を思うようになりました。在韓被爆者の方々と関わることで多くの「気づき」があり、私の世界を広めてくれたのです。在韓被爆者との出会いが私の世界を変えてくれたといっても過言ではありません。
そして知れば知るほどわからないことが出てきて、常に新しいことを教えてもらえるのです。
| 固定リンク
「イトウソノミの雑感」カテゴリの記事
- よいお年をお迎えください(2023.12.09)
- よいお年をお迎えください(2020.12.31)
- 새해가 밝았습니다!올해도 열심히 하겠습니다.(2020.01.27)
- 来年は日韓関係が回復しますように(2019.12.27)
- 2018年を振り返って(2018.12.14)


最近のコメント