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2017年5月29日 (月)

核兵器禁止条約制定交渉会議の記事を読んで

今月27日の中国新聞で「「被爆国と言えるのか」核禁交渉不参加 ヒロシマ落胆と怒り」という見出しの記事がありました。日本政府が核兵器禁止条約の制定交渉会議に不参加を明言したことに対し、被爆者が憤りを感じているという内容です。

 

核兵器禁止条約制定交渉会議は核兵器の使用禁止と廃絶を目指す国際条約で、国連に提出されていますが発効はまだされていません。今月22日、ジュネーブで開かれた交渉参加国の会合で条約草案の前文に「核兵器使用の犠牲者(ヒバクシャ)の苦難を心に留める」という表現が盛り込まれることが公表されました。被爆者の積年の悲願が認められた流れになっていましたが、被爆国である日本が条約の制定交渉会議に参加しないことが26日にわかったのです。

 

27日の中国新聞の記事では「被爆者と日本政府の思いは違う。」「『被爆者』と記された条約草案を見てなお核保有国の立場に立つというのか」と被爆者は日本政府への怒りをあらわにしていました。日本被団協は1956年の結成時から核兵器の廃絶を世界に訴え続けています。被爆者が背負った苦痛を少しでも軽くするのは、未来に同じ悲劇を繰り返さないという約束です。被爆国である日本が世界に訴えることで、核兵器を持つ国、持とうとしている国への説得力が強まるのではないでしょうか。

 

29日の朝、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したニュースが流れました。北朝鮮は核開発の疑いもあり、核兵器の脅威がまた一つ増えました。今こそ核兵器を廃絶すべき時期なのではないでしょうか。条約草案の前文の記述「ヒバクシャ」は、日本語の被爆者です。どのような意味を込めて条約参加国が日本語を使ったのかを日本政府は考える必要があるのではないでしょうか。核兵器禁止条約の採択はこれからです。日本を含め核保有国、そしてより多くの国が核兵器禁止条約制定交渉会議に参加することを世界の片隅から望みます。

 

 

 

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