平和に向けて~被爆三世の写真展
この夏、被爆三世の姿を撮影した写真展を見てきました。被爆者に続く「生」の存在である被爆三世は被爆者にとっての希望、平和の象徴です。どのような写真なのか見たいと思っていた矢先に知人が行くというので付いて行きました。電停を降りたすぐ前に新しいビルがあり、その1階で展示が行われていました。おしゃれな空間で写真家や書道家たちが「被爆三世」をテーマに写真、書、映像作品と様々な形で表現していました。展示された写真には笑顔があふれ、写真と並んだタイポグラフィのような書はとても素敵でした。テーマを知らなければ家族の微笑ましいスナップ写真展のようです。
写真は広島に住む写真家・堂畝紘子さんという方の作品で昨年から被爆三世の写真展を実施していました。学生時代から平和活動に関心を持ち、広島と長崎の原爆の日、沖縄の慰霊の日には毎年、参加されているそうです。平和のために何かできないかと写真の題材を探している時、見つけたのが被爆三世だったといいます。きっかけは堂畝さんの友人が被爆三世で「自分を撮ったらどうか」と提案されたことでした。
「最初は被爆三世でもない自分が撮影することに躊躇しましたが、お願いすると意外にすんなり撮影に応じていただけました。中には親御さんに反対された方もいましたが、皆さんこだわりはありませんでした」。人づてに紹介してもらい写真が増えていったといいます。普通のスナップショットを心がけているという堂畝さんの肩ひじ張らない姿勢が、被爆三世たちの心をほぐしたのだと思います。自然な家族写真は平和そのものです。添えられている被爆証言に過去と現在が対比され、平和の尊さが伝わってきます。
「昨年の1回目の写真展では非難を受けショックを受けたこともありましたが、活動をやめようとは思いませんでした。昨年は写真展示だけでしたので、今年は被爆証言を入れました。原稿用紙に何枚も書いてくださったお婆さんもおられました。長い文章ですが来場された方の大部分はじっくりと読んでくださいます。来年はもっと違った形でやりたい」と次回への意欲を話されていました。
広島県内の学校では平和学習という科目があり、小学校から高校まで平和について様々な形で学んでいきます。堂畝さんも平和学習を受け、現在の活動に繋がっています。広島では色々な形で様々な方が平和活動をされていますので、是非、探してみてください。きっといい出会いがあります。
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