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2013年9月18日 (水)

チョゴリを着た被爆者―新屋英子一人芝居

 白いチョゴリを着た被爆者は「アイゴー」と叫んでいました。髪は真っ白で、腰が曲がり、話し言葉の合間には朝鮮語が混じっていました。朝鮮半島からなぜ日本に来たか、被爆の時何をしていたのか、何があったのか、その後、どう生きたのか。一人の老婆の身の上話に、会場にいた大勢の観客は聞き入りました。

 9月13日、広島市内で「チョゴリを着た被爆者」の公演がありました。主人公は徴用で日本に来た夫を追って山口の炭鉱にきますが、労働のつらさに家族で逃げ出し広島で被爆します。大きな舞台にたった一人、静かな語り口からあらわになる悲惨な過去に会場からはすすり泣きがもれていました。朝鮮半島の被爆者を代弁した本作は圧巻でした。

二十年以上前、ソウルでこのお芝居が上演されたのだそうです。ソウルでの公演時、韓国内では朝鮮人被爆者はあまり周知されていなかったと思います。会場に集まった観客は同胞の被爆者をどのように感じたのでしょうか。そして在韓被爆者の方々にはどんな思いが募ったのでしょう。実は今回の上演は駐広島大韓民国総領事館の辛亨根総領事の願いから生まれたものでした。私は新屋さんのお芝居がお会いした在韓被爆者や在日コリアンの被爆者の姿と重なりました。総領事も新屋さんの語りからご自身のお父様のご苦労を思い返されたに違いないと思います。

新屋さんは現在85歳で、私がお会いする在韓被爆者の方々と同年代です。会場には被爆者の方も来られていてご自身の被爆体験を話されると、新屋さんは「私は100歳まで生きる。共にがんばりましょう」とエールを送っておられました。被爆者の方々や新屋さんに比べたら私はまだまだひよっこ。頑張らなければいけません。

 

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