戦前と戦後の被爆情報について
今年もあと少しで終わりですが、皆さんはどのような1年でしたか。私は愚作の上映が大阪、東京、京都、札幌で開かれ、想像以上に嬉しい年となりました。会場に来ていただいた皆様、関係者の皆様、誠にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。
個人的にはインターネットからの情報を昨年よりさらに集めるようになりました。そしてネットのメディア・リテラシーについて考えました。今月15日に原爆と放射線被害についての歴史に関する講演会がありました。アメリカは原爆投下の前も後も、放射線の人体への影響に関する情報を持っていますが、講演は情報が国によって操作されていたことを示すものでした。
そもそも原爆投下をさかのぼること2年前の1943年アメリカ政府はすでに、ごく少量の放射能でも人体に深刻な影響があることを知っていました。しかし原爆投下後の45年9月12日、マンハッタン計画の副責任者が東京での記者会見で、原爆が危険な残存する放射能を生みだしたり、爆発時に毒ガスを作りだすことを断固否定したのです。そして同月14日、トルーマン大統領は米国国内の報道関係者に原爆報道の自制を促し、日本では同月21日、プレスコードを発したのです。実は9月5日、広島に来たオーストラリア人記者の「「原爆病」としか言いようのない未知の理由によって、いまだに不可解かつ悲惨にも亡くなり続けている。」という記事がロンドンのデイリー・エクスプレスに掲載されていました。原爆の悲惨さを打ち消し、占領軍の広島・長崎駐留の不安をなくすため、情報操作をしたのです。以降は被爆の人体への影響に関する報道は表に出なくなりました。一方、広島や長崎の被爆者情報は確実に米国に集められました。大量の原爆症の医療データは米軍の管轄となり軍事機密となったのです。
これから様々な分野で情報が必要になってきます。与えられた情報だけでは真実に届かないかもしれません。ネットのお陰で手に入れる情報は増えたのではないかと思いますが、メディア・リテラシーを高める勉強が必要だと実感しました。
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