「全国平和教育シンポジウム」に参加して②
基調講演の2つ目は広島原爆被爆者援護事業団の鎌田七男理事長による「「広島原爆」と「福島原発事故」のヒトへの影響」です。原爆と福島の原発事故による被ばくの違いについての説明や、広島の被爆者が被った放射線被害についてなど、分かりやすく教えてくださいました。
鎌田先生が伝えたいことはたった一つでした。「放射線から身を守るのは自分自身の努力につきる」ということです。ご承知の通り先生ご自身も被爆者で、現在まで被爆者と関わり続けていらっしゃいます。長年、被爆者医療をやってこられた先生の言葉に身が引き締まりました。
先生のお話の中で初耳だったのが、折り鶴で有名な佐々木貞子さんが白血病だけではなく甲状腺癌も発病していたということでした。佐々木貞子さんは2歳で被爆し亡くなったのは12歳でした。10年も経たないあいだに2つの癌です。被爆後初期の段階は白血病といわれていましたが、甲状腺癌も発症していたのです。
また福島の原発事故直後に調査された実感として、これから福島で何が起きるかも予想されていました。台湾で放射線に汚染された鋼材を建設材料に使用していたことを挙げ、福島でも同様のことが起きるのではないかというのです。
では福島の住民はどうしたらいいのか。まず外部被ばくを減らすことだといいます。それには自分で計測しなければいけません。ガイガーカウンターのようなもので細かに図っていくのです。そして除染をしつこく繰り返すことのようです。内部被ばくに関しては、汚染食品の情報を収集することが重要で「魚や山菜などに注意する。魚の骨をさける。同じ食品を食べ続けないこと」が大切だと話されていました。さらに食べる物としては、放射性物質によってつくられる活性酸素を消去するビタミン類やミネラル類、ポリフェノールなどをとることがいいそうです。そして「病気は急に出てきません。病気の芽を早めにつみとり、免疫力をつけておくことです」と先生はおっしゃっていました。
放射線による人体への影響は分かっていないことがたくさんあります。特に人体への影響がでてくる被ばく線量がわかっていないこと、被ばくした人の被ばく線量を後から図ることがかなり困難であることは大きな問題点です。放射線から自分の身を守るために、私たちがすべきことはたくさんあります。まずは自ら動いて調べることが最大の防御のようです。
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