IPPNW(核戦争防止国際医師会議)世界大会に参加して②
この大会に参加した大きな理由の一つは被爆二世医師のシンポジウムがあったからです。昨年3月に「被爆二世医師の会」が発足しました。私はその活動に関心を持っていましたので、今回の大会でどのような内容が話されるのか、とても期待していたのです。被爆二世で医師という世界的にもそう多くはいない方たちです。何かの成果を持って、会場にいる一般人にも理解できる報告があるのではないかと心待ちにしていたのです。結果は肩透かしされたような気持ちになりました。
シンポジウムはブラジル、広島、長崎の被爆二世医師と駐広島韓国総領事の二世がパネリストでした。内容は御両親の被爆についてのお話しと被爆二世としてご自身の生きざまを中心に話されていました。みなさん結婚されていてお子様もいらっしゃるようです。医師のみなさんは自分たちへの被爆の遺伝的影響などについては、あまり考えてこなかったようでした。特に女性の医師は放影研に勤務していたこともあり、三世への遺伝的影響に関して心配していなかったと断言されていたのが印象的でした。
今回のシンポジウムで話された二世医師としての今後の主な活動は「被爆体験の継承」だったように受け取りました。被爆二世医師の会が発足されてまだ1年ですし、ご多忙な日々を送られているでしょうから、すぐに行動することは難しいのかもしれません。しかし正直、残念でした。8月は二世の方や被爆者の方とお会いする機会もいつもより多くなります。私が出会った二世や被爆者の方々は、次世代への放射線の影響を気にしておられました。医師という立場上、数多くの被爆者や二世、三世を診ていると思います。二世としての相談なども受けることはないのでしょうか。医師ならではの二世の活動があるのではないかと思うのですが、期待しすぎなのでしょうか。
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