IPPNW(核戦争防止国際医師会議)世界大会に参加して①
ネットでは様々な情報があふれ、何を信じればいいのか分からなくなる事があると思います。私もその中の一人ですが、可能な限り正しいのではないかと思う情報を数多く集め、機会があればその場に行って当事者から聞くようにしています。ここ一月ばかりの間、見聞きしたことは私にとっては、どのように考えるべきなのか、難しいことばかりです。そのため、なかなか文章にならずブログの更新もできませんでした。
8月末に広島市内で開催されたIPPNW(核戦争防止国際医師会議)世界大会に1日だけ参加してきました。私は一般公開のものしか参加できませんので、専門的な会議などでは貴重な議題があがっていたかもしれませんが、残念ながら私には情報を得ることはできませんでした。それでも今回のIPPNWでは、様々な角度から考えさせられることがたくさんありました。マスコミやネットなどですでにご存知の方が多いとは思いますが、私が重要だと感じた報告をご紹介します。以下の放射線の人体への影響は、あくまでも原爆による被爆者についての研究結果です。ここで肝心だと思うのは放影研が発表する内容は、アメリカが認めた被害の実情でもあるということです。つまりそこまでは放射線被害の影響があると断言していると考えていいのだと思います。すでにご承知のことばかりかもしれませんが、再度、参考にしていただければと思います。また最後、参加者へのメッセージとして「生物的影響は線量によって変わることを正しく理解してほしい。発癌リスクは低線量域がわかっていない」ということを付け加えていました。
放射線影響研究所副理事長のロイ・E・ショアさんは「放射線被ばくの健康影響」というテーマで次のように話しました。「被爆者を1950年から現在まで調査している。死亡率と癌発病率を調べている。被爆線量が高い場合はすぐに死亡しているから、対象は1950年に生存している人だ。被爆と癌の関係は固形癌が放射線の影響を受けることがわかっている。白血病も死亡リスクが高まり、疫学データによると、心疾患も被爆量に合わせて死亡率が上がる。また被爆が若かった人ほど放射線の影響が大きく、放射線を受けて20年後、30年後に影響を受けるにしても、被爆時に若い人はリスクが高い。放射線の影響は癌、白血病だけではなく、その他さまざまな領域の疾患に渡る。ただ放射線は有用な時と悪影響の時がある。低線量被曝に関しては考え方が分かれている。①特定のしきい値以下は影響がない②低線量においては影響がないが、高くなれば影響がある③相対的に影響が高い④放射線量があがればリスクが高まる。という考え方だ。しかし放射線の影響は生涯にわたって続くということがいえる」。
この放射線の影響が生涯続くということを裏付けるような発表をされたのが日本赤十字社長崎原爆病院院長の朝長左男さんでした。「被爆の経過年数と白血病の死亡増加数について調べている。白血病のピークは20年以内に起こり、その後は増えていなかった。しかし白血病は完全に消えず、現在は骨髄異形成症に進展、移行している。つまり生涯持続しているのだ。20歳以下で被爆した人が現在、再び症状が現れている。固形癌は現在まで影響が続いており、多重がんなどで進行していく。被爆距離に関係している」。
核兵器の被害は今も消えていないのです。たった1度の、わずか1発の爆弾によって、生涯続く健康被害がもたらされたのです。
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