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2011年2月 1日 (火)

久しぶりの地下壕。びっくりの状態になっていました。

昨年秋からちょこちょこと広島県内にある戦争遺跡のフィールドワークに参加しています。先週の日曜日は数年ぶりに以前、行ったことのある地下壕に行きました。今回久しぶりに回り、地下壕の崩壊を目の当たりにしてショックでした。

 呉市にあるアレイからすこじまは潜水艦をまじかに見る事のできる場所として観光名所になっています。周辺には旧海軍時代のレンガの建物も残っており、戦争時、海軍の町として栄えていたことを肌で感じることのできる場所です。この日も潜水艦を数台見る事が出来ましたが、巨大な姿に恐ろしさを感じます。海上自衛隊の潜水艦や護衛艦が停泊している光景や、潜水艦に立ててある旭日旗に似た旗を見るたびに戦争は終結していないのではないかと思ってしまい、複雑な気持ちになります。

 この潜水艦を見下ろす高台に地下壕はあります。数年前に来た時には入口は狭いながらも入ることができました。地下壕の内部は崩落がひどく、かなり危険な感じでした。しかし地下壕の中から外の港の景色が見えたことを覚えています。今回、行って驚いたのは入り口がすっかり埋もれていたことです。人為的に埋め戻ししたとは考えにくい状態ですので、以前の内部の状態を考えても自然崩落ではないかと思われます。これを元に戻すのはかなり大変な作業になるでしょう。また一つ、貴重な戦争遺跡が無くなり、本当に残念です。

 さらに別の地下壕にも数年ぶりに行きました。ここは内部にはそう変化は見られなかったのですが、やはり入口が変わっていました。入ったとたん水浸しで泥が堆積し、数十メートルの間は長靴でないと歩きにくい状況になっていました。ここもいつ入ることができなくなるかわかりません。戦後65年以上たっているのですから当然といえば当然なのですが、貴重な戦争遺跡ですから自然崩壊を待つだけの状態というのは惜しい気がします。

 現在、保存・公開されている地下壕は全国的にそう多くはありません。広島県内には1つもありません。広島は地下壕が多い地域ですから、せめて2、3か所程度はどこかが保存公開してもいいのではないかと思います。負の遺産には間違いありませんが、地下壕に入るといかに戦争が無益なことをしているのか、戦争の虚しさを実感することができます。実際の現場に行くことは貴重で大事な経験です。本や映像では決して伝えきることのできない何かを感じることができます。軍都であった廣島の象徴として地下壕や軍事施設を残し、原爆ドームとともに戦争遺跡ツアーをすれば戦争の悲劇をより深く体験することができると思います。どなたか、ぜひ地下壕を残して下さい。

 

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