ヒロシマ・ナガサキ平和宣言2009
例年、朝から青空が広がり、うるさいほどセミが鳴き、暑くて暑くて大変な思いをする8月6日。しかし今年はちょっと違いました。前日、原爆症認定訴訟裁判の原告全員救済を麻生総理が表明するという嬉しいニュースが飛び込んできたせいでしょうか。この日の天候は曇りで時折心地よい風も吹くという、出席者にとっては穏やかな空の下での“広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式”となりました。広島の街は朝の式典から夜の灯籠流しまで『ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ナガサキ』を世界の方々の胸に刻んでもらうために平和であふれました。来られた方々が『原爆』『被爆者』『戦争』を考え『平和を希求』する心を持ってそれぞれの場所に持ち帰ってくれたと信じています。
また今年の平和宣言もいつもとは少し違いました。原爆を落とした国であるアメリカ大統領を支持したのです。それはオバマ大統領のプラハでの「核兵器のない世界を目指す」という演説を受けてのことです。秋葉市長は核兵器廃絶を支持する【われわれ】を“オバマジョリティー”と名付けました。そして平和宣言で広島、長崎を含む世界各国3000を超える都市で構成された平和市長会議で決めた「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を来年開催のNPT(核拡散防止条約)再検討会議で採択してもらうための努力を誓い、2020年までに核兵器の廃絶を世界に呼びかけることをアピールしました。
また9日、長崎の田上市長の平和宣言でもオバマ大統領の演説を評価し支持していました。核保有国指導者の名前を具体的にあげ、被爆地への来訪と被爆で死亡した方々の遺骨が埋もれる跡地に立ち、後遺症に苦しむ被爆者の声を聞いてほしいと呼びかけたのです。
こうしたアメリカへの期待が込められた平和宣言は私が広島に来てから知る限りなかったように思います。広島も長崎も世界の核兵器廃絶の希望を少なからず見出したと感じました。しかしいくらオバマ大統領がいい演説をしても、原爆を落とされた日本の国が核兵器廃絶に対する姿勢を強く持たなければ説得力を持たないのではないかと思います。広島や長崎の平和宣言を来賓の政治家の方々はどう受け止めたのでしょうか。日本の核兵器廃絶へ向けての具体的な対策は世界から注目されていると思います。
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