在外被爆者初!!韓国の被爆者、原爆症代理申請を行う
在韓被爆者支援のお手伝いをしていると憤りを感じることが多々ありますが、今回もまた、ため息がでました。現在、原爆症の認定を申請する場合、来日が条件になっているため、在外被爆者は来日を余儀なくされています。被爆者健康手帳や健康管理手当などの申請が在外公館で可能なのに、なぜ原爆症の認定申請に来日の条件が入っているのでしょうか。
5月21日、大邱市にお住まいのHさんの原爆症認定の代理申請を行いに広島市役所に行きました。在外被爆者では初めてということで、大勢のマスコミが来ていて驚きました。今のところHさんの申請が認められるかどうかは分からない状況です。人道的な視点にたって被爆者援護法を施行してくれるよう願っています。
Hさんは8歳の時、楠木町の自宅で被爆。その年の9月末頃に帰国しました。被爆直後は高熱や頭痛に苦しみ、帰国後も頭痛などに悩まされ続けてきました。2006年に脳手術を行い、その治療中に食道癌が発見されました。今年3月、原爆症の認定申請で来広予定でしたが、来日直前に病院で倒れ意識不明の状態になり急遽来日中止。現在は意識を取り戻したようですが、来日できる状態ではないため代理申請を行うことになったのです。
原爆症の認定申請の疾病は「食道癌」ですが、症状は安心できるものではなりません。実はこれらの病気の治療を受け始めたのは近年になってから。それには在韓被爆者であったが故の事情がありました。帰国後、体がいつも疲れ虚弱で、働くことが難しかったと言います。病院に行って診察を受けましたが、原因がわからないと言われ大きな病院に行くよう勧められました。しかし生活苦のために診察を受けられずに今日まできてしまったのです。もし日本に住んでいたら、手帳も早々に取得し、治療費の負担なく安心して治療を受けられていたのにと思うと、お気の毒で仕方がありません。
昨年5月、在韓被爆者のZさんが重病をおして来広され、原爆症の認定申請を行っていきました。Zさんは大変残念なことに、認定がおりないまま亡くなられました。原爆症の認定申請をする方々はみな重症者です。原爆症の認定をすぐにでも必要とされている方々です。もし来日が可能であっても、いつ認定されるか分からない状況ですから、今後もZさんのような方が続くのは目に見えています。この状況を変える必要があると思います。
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