« 国が貯めてきたツケ〜在外被爆者の集団訴訟 | トップページ | 「ピカッ」アート »

2008年10月16日 (木)

広島にチャンゴが響いた夜

 去る10日、広島の民団広島県地方本部創団60周年の記念式がありました。これまで民団に貢献されて来た方々の表彰式や、広島出身のプロの舞踏家や演奏家、また広島県地方本部の婦人会や青年会による芸能、さらには韓国から有名な歌手も招いての歌謡ショーといった盛りだくさんの内容で、60周年にふさわしい華やかな式典でした。1000人以上入る会場は満員御礼。一瞬、自分は韓国にいるのではないかと錯覚をおこしそうなほど、在日コリアンの方たちの熱気でいっぱいでした。
 式の始まりに結成から現在までの民団の歩みを綴った映像が流れました。日本の敗戦と共に日本に留まった、もしくは留まらざるを得なかった在日コリアンが同胞のために集まり、日本社会で生きるための活動を続けてきたことを写真などで紹介していました。戦後まもない広島市内の居住地や外国人登録指紋押捺撤廃の署名活動、在韓被爆者支援活動といった当時の様子を目で見られたことはとても貴重でした。その後の民団に貢献されてきた方への功労賞の表彰では広いステージに入りきらないのではないかと思うくらいの人々が壇上に上がりました。白髪の姿を見ると、どれほどの月日を同胞のために力を注いできたのかと思います。お一人お一人の力が、在日コリアンが広島で生きていくための道を切り開いてきたのです。道のない状態から4世、5世までもが安心して歩ける広くて立派な道を造ってきた方々。色とりどりのチマチョゴリの女性の美しさに見とれながら、壇上にいる全ての方の人生を伺いたい気持ちになりました。
 驚かされたのは芸能公演で演奏された青年会によるチャンゴです。現在のメンバーはほとんど知りませんが、恐らく学生が多いのではないかと思います。プロ顔負けの演奏に感激しました。1世が切り開いてきた道を整備し、更によりよい道にするには今後、彼らの力が不可欠です。しかし彼ら青年会の力強いチャンゴの響きが心配は無用だと言っているようで、とても頼もしく眩しく見えました。

|

« 国が貯めてきたツケ〜在外被爆者の集団訴訟 | トップページ | 「ピカッ」アート »

多文化」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 広島にチャンゴが響いた夜:

« 国が貯めてきたツケ〜在外被爆者の集団訴訟 | トップページ | 「ピカッ」アート »