映画「ヒロシマナガサキ」
スティーブン・オカザキ監督が25年ものあいだ、被爆地に通い続けて製作した「ヒロシマナガサキ」は圧巻でした。原爆の恐ろしさを嫌と言うほど目に焼き付け、繰り返し聞かせていました。監督は被爆者がおった身体の傷を見せることによって、映像という最大の武器を使って「反核」「反戦」を訴えていました。もしこれが文章だけだとしたら、ここまでの強い印象は残らなかったかもしれません。目を覆いたくなるような肉体が、被爆者が時には涙するような肉声が、直接自分の身体に入ってくるから、被爆の恐怖が自分のものとなるのではないかと思います。
被爆した後、人々がどのような苦しみを心身に抱いて生き続けなければいけなかったのか、60年前のことを昨日のことのように語る姿と、一方で落とした方のアメリカ人のあまりに抵抗感のない発言の差に戦争の本当の意味での恐ろしい姿を垣間見るようでした。こういう映画ができたことは、次代への遺産だと思いました。
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